Macに出戻った僕が安心の制作環境構築のため最初の最初にしたこと
と、いうわけでこれまで色々お世話になったWindowsから再びMacに出戻りしますた。
Mac mini購入したんだけどね。
で、2日ほどかけてセットアップしたりバックアップ作ったりして、ようやく稼働ができる状態になったので、その際にやったことを残しておこうかなと。
備忘録的な感じ。
これくらいやっておけば、何が起こってもパフォーマンスを落としきることはなく作業ができると思うので、もしも似たような作業環境にでもしてみたい方はなにかの参考にでもどうぞって感じで。
ちなみにMacOS9.2(PowerMac G4)からの出戻りなため、ものすごいブランクあるます。
今はもっと便利な方法あるかもだし、そんな方法やってられるかよ! って感想もあるかもしれませんが悪しからず。
(訓練されたマカー様いじめないでね)
あと今回の作業はMac OS10.8上です。
目次
最初に用意したもの
Mac購入にあたり、割と綿密に計画を練っていたと言うか、どういう環境を考えているかとか考慮して、下記をMacと同時購入した。
●3.5インチハードディスク(2TB) × 2枚
●外付け用ハードディスクケース(裸族の一戸建て)
●DVDーR(写真にはないけど)
ハードディスクはバルクで安いやつ。
ハードディスクケース
まず順番に、今回購入したMac miniは色々考えた結果、通常のSATA(1TB)のハードディスクを積んでいる。
本当はSSDとかフュージョンドライブにしたかったんだけど、バックアップ体制のことや大量のファイル移動をすることが多くなる環境故に、こうせざるを得なかったと言うかなんと言うか。
で、1枚目の3.5インチHDDは最低限の作業環境が出来てから、クローンデータ(Mac mini内のHDDデータ内全部のコピー)を作るために使い、クローンが完成したら取り外して厳重に保管。
もう一枚も同様にクローンを作るのだけれども、パーテーションを切って、それぞれクローン領域と随時バックアップ用にTimemachine領域を作り、それぞれで保存。以後、外付けHDD内にはこのHDDを入れて稼働させると言う構成にしている。
DVD-RはMac初回立ち上げ時にOSディスクを作っておきたかったんだけど、自宅にDVD-Rのストックがなかったので買っておいた。
Mac mini到着そして開封の儀
とっとと設置! とっとと設置!
開封の儀なんぞ知らん!
と言う訳で立ち上げ
さぁ喜び勇んでMacに電源を入れよう!
と言う気持ちもものすごく強いわけだけれども、ここでいったんストップ。
電源を入れる前に、キーボードの「option」キーを押しておく。
(起動ディスク選択コマンド)
まずはoption押しながら
ドキドキの初電源!
最初にこれを行う理由として、初回セットアップ前であればまっさらな状態でOSデータをDVDに保存しておくことが出来るからだ。
セットアップした後ではできない(後々の手順が面倒な)ことらしいので、はやる気持ちを抑え、まずはセットアップ前にとっととOSをDVD-Rに焼いてしまう。
なかなかディスクが入らなくてビビるの図
っていうか、そんな罠用意するなよ!
普通そのまま立ち上げちゃうだろ!
とはいえ、まずは一枚目の万が一用の起動ディスクができた。
これで何はなくともOSのリカバリーだけは出来るようになる。
改めてセットアップ
OSディスクが出来れば、いよいよ初回立ち上げスタート。
これは通常通りにやってしまい、正常に起動するようになってから、作業に必要なアプリケーションを入れておく。
いろんなものが変わっても、Macの電源入れた時の音は同じで安心するよ。
ここで注意しておきたいのは、色々したいことがあるのは山々だけど、最低限の動作のみでインストールする、設定するなど、速攻でネットにつながったからと言っていきなりtwitterにアクセスなどしないことである。
淡々と必要なものを設定するだけ。それ以外の作業は一切しない(不要なキャッシュを残さないため)
一通り設定を済ませ、必要なものをインストールし、動作確認が出来れば次の作業へ
この時点で通常作業は可能って状態になっていること。
作業環境そのままをバックアップ(クローン作成)
ここからが「万が一にでもMacに不具合が発生した場合」のための対処方法作成。
僕の場合、特にDTPだと一つの仕事に対してファイル数、容量が結構大きなものになりがちで、さらに頻繁に移動させることが多くあること。
アプリケーション類も代替の利くものがほとんどないことから、ひとたび不具合が発生すると、その復旧だけで馬鹿みたいに時間がかかってしまう。1時間、2時間でもロスは最悪の状況になってしまいやすいため、最悪の状態でも直ちに作業を進めることが出来るようにしておかなければならなかった。
特にフォントの場合、僕はモリサワパスポートを利用しているんだけど、これはパソコン一台につき1ライセンスとなるため、一度Windowsにインストールしてあるフォントを全て削除してからでないと利用することが出来ない。
つまり、万が一でもこのマシンが動かなくなり、代替として今使っているWinで作業しようとしてもモリサワフォントを使うことができないのだ。(再びWinで利用しようとすると、Mac内のモリサワフォントを全て削除しなければならなくなる)
と言う訳で、上記のセットアップ時に必要最低限の制作環境を構築しておき、それをそのままクローンとして外付けHDDの中に作っておけば、万が一のことがあっても「option+電源」で外付けHDDからOSを立ち上げることが出来るようにしておくことで、ギリギリでも作業を大幅にストップさせることなく継続することが出来る。
そのために、「出来る限りきれいな状態の業務環境を残しておく」必要があったのだ。
(よけいな情報やデータが入ると後からの復旧修正が困難になりやすいから)
あと、何らかの理由で一度Mac内のHDDを全て消さなければならなくなった場合でも、20分程度で業務環境を再構築することが出来るというのもメリットのひとつ。
(ただし、アプリケーションのクローンについてはアプリごとのライセンスとか利用規約はちゃんと確認してね)
ちなみにクローンを作るためのソフトはApple側でも用意されているが、なにかと面倒っぽかったので、一ヶ月は全無料で使えるってことで
●Carbon Copy Cloner (CCC)
を使用した。30日間は無料。以降は有料なので、今後とも使う場合は購入で(以前はフリーだったそうで)。
日本語にローカライズもされているので、使用に困ることはないと思う。
使い方をこっちで説明しようかと思ったんだけど、いろんなところで紹介されているので丸投げ
クローンが完成したら、一度電源を落とし、「option+電源」で起動ディスク選択画面を出し、先ほど制作したクローンからOSを立ち上げ。
外付けからのアクセスとなるため、若干動きが遅いものの、成功していれば、先ほど構築した環境と全く同じものが出来上がっているはず。
option+電源で最初に出る画面。ここから外部HDD(クローン)を選択
この最初のクローンの役割は「万が一Mac本体側のHDDトラブルによってOSが立ち上がらなくなってしまった際、緊急的に外部HDDからOSをブートし、作業環境を維持する」こととしている。
もう一枚クローンとバックアップ
交換が簡単かつ、USB3対応のHDDケースが望ましい。
一枚目のクローンが完成したら、一度電源を落とし、外付けHDDケース内に入れていた1枚目の3.5インチHDDを抜き、もう一枚目をセット。
通常に起動させる。
先ほどはそのままクローンを作ったが、今回はディスクユーテリティからパーテーションを分割。
クローン領域500GBと、今度はMacのバックアップツールである「TimeMachine」で1.5TB(TimeMachineにはバックアップ領域として本体の1.5倍の容量が必要)確保し、先ほどと同様にクローンを作ってから、最後にTimeMachineでバックアップ作成。
パーテーションを切る方法はこちらを参考に
TimeMachineのバックアップはかなり時間がかかるので、寝る前にセットしてあとは放置で。
完了したら、一度電源を落として、あとはTimeMachineのスケジュールを設定して定期的にバックアップを取ると言うことで。
このディスクは「なんらかの理由で本体のHDDにトラブルが発生し、交換、もしくはリカバリーをせざるを得なくなった際、交換後直ちに作業環境を元に戻し、直近のデータを復旧させる」用途となる。
(クローンから本体HDDに再度クローンを生成することで、本体を起動ディスクに戻すことが出来るようになる。その後、TimeMachineからデータを呼び戻す。)
とりあえずはこれで稼働開始
僕の場合、この設定だけでたっぷり1日全部使ってしまったのだが、事前に必要なアプリケーション・パスワード類などをすべてUSBメモリに保存しておき、一気に構築してしまえばもっと早く済んだはず。
いろいろと詰めが甘かった感もある。
とは言え、これでまずは最低限の作業環境を作ることが出来たので、今後は実際の業務の中で最適な状態を作り出していこうと思っている。
ここまでする必要はあるのか?
極論言えば、購入した3.5インチHDDも、「万が一」が起こらなければ無用の長物だし、出来ることなら出番は無し! と言うのが理想だろう。
出番がなければそれに超したことはないが、かといって出番のないものに対してお金を払うこと、労力を費やすことに意味があるのかとなると、それはそれで悩ましい。
しかし、Macの場合、Windowsと違って万が一が起こった際の応急処置が結構面倒なことが多かったり、専用のパーツが求められた際、地方だとApple製品を購入するのも難しかったりして、Windowsと比べるとサポート的に不十分な点は多いように思える。
特にこれからメイン機として稼働させるため、不具合が起こった途端にバタバタしてしまって作業が完全にストップしてしまうと言うのは致命的な問題に発展する可能性も高く、多分かなり厳重なレベルでの体制を作ったとは思うのだけれども、これくらいしないと安心して業務は出来ないかもと言う危惧はなんとかしたかった。
何はともあれ、これで作業は開始できるようになったので、改めてMacの勉強をしながらより仕事を頑張りたいと思っている。
っていうか高かったんだよ。なんだかんだ言ってもパソコン一台買うってそれなりに覚悟いることなんだからね!
ガッツリ働いてもらうんだからね!
5件のコメント
はじめまして。当方長年のMac使いですがシステムが新しくなるたびに初心者に戻る日々です。
私もMacminiを購入し、まず何からすべきかと調べている途中で貴ブログに遭遇しました。
拝読し、なるほどこうすれば良かったのにと思いましたが、既に初期設定はしてしまったので、いったん工場出荷状態にした方がいいのかと、今度はその作業の勉強。結局分からずAppleのサポートに電話したら、なぜそうするのか?と聞かれました。何かあってもネットを利用すればいつでも戻ることができるのでその必要は無いのではないかと言われました。OS6.07からの年老いた頭では理解しにくく、OSのディスクが付属しないので、ご紹介の方法でいいのではないかと思いながら、初期状態にすることができず頓挫したままです。
やはりディスクを作る必要はあるのでしょうか?
ネットより早いというのが理由なのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですがお教えいただければ幸いです。
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、最初のディスク作成はや復旧はネット上からでも出来ますので、必ずしも行わなければならないものではありません。
単純に最初に作っておいた方が楽だよね? って程度の解釈で良いと思います。
では、なぜ僕が最初にディスクを作ったのかって言うと、ネット上のもの(と、Appleのサポート)を僕自身があんまり信用してないところがあって、例えばMacが動かなくなってネットに接続出来ないなんてことになったらどうしようもないので、ローカルからOSをブート出来るようにしておきたかったのです。
そのためにOSディスクと、外付HDD内にクローンを作りました(あくまで緊急時の対策です。使わなくていいならそれに超したことはありません。)
じゃぁOSディスクを今後使う必要があるか?となると、それはそれで疑問ですし。あくまで「最悪の状態でも立ち上がり状態は維持したい」と言うだけです。
最初にディスクを作らなかったからもうダメなんてことは全くないと思いますし、対策方法は他にもたくさんありますよ。
僕はそれを後から調べるのが面倒だったので、最初から環境作っておこう って言うだけでしたので、あまり気にしすぎることも無いと思いますし、今から初期状態に戻す必要もないのでは?と思いますよー!
アドバイスありがとうございました。お答えいただいている部分の見方が分からずお礼が遅れました。
「最初にやっておくべき事」の類の記事はたくさんあり読んでみましたが、10.7からのアップグレードだったり、初期設定の仕方だったり、また引っ越しの記事だったりで混乱の連続でした。今回は新規購入で初めてのOS、さらにディスク付属せず、ということで、最初にやっておかなければ無いことはなにか?に気を取られ、購入後全然進まず、引っ越し、アプリすらできていません。四畳半ワークスさんなどの記事を見ながら少しずつ進んでいこうと思います。ありがとうございました。