もうすぐ夏なので、今のうちにデジタル一眼レフで花火の撮り方を覚えておくためのいくつかの小技

2012年05月08日(火)【
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という訳で、前回に引き続きデジタル一眼レフ(ミラーレス)を使った写真撮影の基本中の基本中の基本。
そこから一歩前進して、基本中の基本まで進んでみようと思う。

今回はもうすぐ夏が到来して、花火のシーズンになるので、綺麗な花火を撮るためのいくつかのTIPSをば。

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花火を綺麗に撮る方法は2種類

まず、最も多く利用される方法が
●ISOを引き上げて撮影する
と言うことになる。

前回も書いたように、ISOの数値を引き上げることで暗い場所でも撮影が出来るようになるため、結構簡単に撮影することが可能。
ただし、画質は一気に落ちてしまうこと。花火の打ちあがる時間はほんの一瞬となるため、ブレる確率がかなり高い。
また、綺麗に撮影できても、シャッターが降りるのは一回のため、一度の撮影につき、ひとつの花火しか写せないと言うのも欠点。

まぁ簡単な方法なので今回は割愛。本題は次。

ここで是非覚えたいのがデジタル一眼レフを利用した「多重露光」だ。
多重露光と言うのは、フィルムカメラで言えば1枚のフィルムに複数枚の写像を写しこむ方法で、デジタルっぽく言えば、一枚の写真に対し、Photoshopで新規レイヤーでもう一枚写真を用意して重ね、「乗算」するのと同じような感じ。

フィルムカメラでは簡単に多重露光が出来る(フィルムを巻かずに連続撮影すればいいだけ)のだけれども、デジタルカメラの場合は一回のシャッターで撮影した写像はそのまま保存されてしまうため、次回シャッターを切るときは新規に保存される形になってしまうことから、実質多重露光は出来ないようになっている。

これを擬似的に多重露光に近い状態にする方法を紹介しよう。
この方法を使えば、連続した花火を一度に撮影することが出来るようになり、見た目も華やかなものになる。

デジタル一眼レフで多重露光を再現するために必要なもの

まず、最低限下記のものは用意しておきたい

●三脚
●シャッターリモコン
●黒い紙(厚手が理想)
(3つ揃えても安物であれば全部で5000円くらい)

三脚はカメラを固定するために使うもので、夜景の撮影にはある意味必須と言える。
シャッターリモコンは手押しシャッターだと、シャッターを押したときの指の圧力から発生する本体の小さなブレを防ぐために必須。
黒い紙はレンズを覆うために使うもので、サイズとしては正方形で15センチ程度のものでOK

特に黒い紙は必須で、多重露光を再現するにはこれが無ければ始まらない。
と言うのも、デジタルカメラで多重露光を再現するには、シャッター速度を最も遅い「BULB(シャッターボタンを押している間はずっとシャッターが開きっぱなしの状態になる)」にしなければならないため、余計な光を防ぐために定期的に黒い紙でレンズを覆ってやる必要があるのだ。
まぁ、黒くてレンズを隠すことが出来れば何でもいいので、厚紙や下敷きなんかでもOK。黒いポーチがあるならそれで代用も可能。

多重露光で花火を撮影するための理想のセッティング

多重露光を行う際、長時間シャッターを開きっぱなしになるため、余計な光をガンガン吸収してしまう。
そのため、周囲には小さな光すらない状態が望ましい。
最適な環境を選ぶと、本当に真っ暗になってしまうため、懐中電灯は用意しておこう。
あと、蚊対策は万全に。案外茂みとかが多くなりがち。

もしも真っ暗な茂みから妖艶な声が聴こえてきたら、まぁ、そっとしておこう。

と言うわけで、以下の環境に近い状態の場所でセッティングが理想。
●遠くからでも花火が見渡せる場所
●三脚を設置するスペースがある
●街灯などもほとんど無く、基本真っ暗。
●花火は海岸から打ち上げる場合が多いので、その対岸で街灯の少ない、もしくは無い場所。
この辺りであれば、あとは望遠レンズやレンズフードなどでごまかしていく方向で。


これくらいの場所だと確実だけど、女性は絶対一人で行っちゃダメだよ!

カメラの設定は以下の通り(あくまで参考だけれども)
●シャッター速度は最も遅い「BULB」
●F値は出来るだけ高め(最低10以上。以降は周辺光で微調整)
●オートフォーカスだと余計なものにピントを合わせてしまうことがあるので、出来ればマニュアルで。
●ISOは100で。高くても最大800までに抑える。
●望遠を使う場合は特に、些細な、本当に気がつかないレベルの揺れでも大きく影響しがちなので、シャッターリモコンは確実につけておく。

準備は整った。さぁ多重露光を実践してみよう!

カメラのセッティングが出来れば、いよいよ撮影開始。
花火が打ちあがるのをじっと息を潜めて待ってみよう。
望遠は最大にし、シャッター速度は最も遅い「BULB」に合わせておくこと。
ISOも100でOK。ISO100が一番綺麗に撮影できる。

シャッターを切るタイミングとしては、打ちあがって花が開いた時ではなく、そのもっと前。
打ちあがった瞬間から切ってもOK。むしろ、打ちあがってからでは遅いので、早め早めにシャッターリモコンを切っても、周囲は暗いので特に問題なし。


タイミングが遅いとこうなる


綺麗に撮れたように見えて、打ち上げた! って言う感覚が乏しい。これもシャッター切るのが遅かった例。

花火が打ちあがっている間はシャッターリモコンを固定するか、押しっぱなしにして常時シャッターを開いておく。
花火が消えたら、黒い紙でレンズのガラスを塞いでしまえば、シャッターは開いているが、撮影はされていない(真っ暗だから)状態になるので、次の花火が打ちあがるまで待つ。
次の花火が上がったら黒い紙を取り払い、そのまま写像を写し続ける。

これの繰り返し。
ただ、花火に近すぎる場合はこれだけでもかなり露光オーバーしてしまうので、自分なりに「ここだ!」って言うタイミングを見計らってシャッターリモコンを離すようにする。
あまり撮影時間が長すぎると真っ白になっちゃうので、連続して打たれる花火2~3発程度が大体の目処かなーと。
ここも何度も花火大会に足を運ぶなりして感覚を習得していくしかない。


F値が低すぎると光を捉えすぎて花火の芯がオーバーになりがち。


F値が高すぎる状態だと、長時間露光であってもタイミングがずれるとなんだかションボレリ

かなりシビアなタイミングが求められるので、一度や二度で簡単に成功するものじゃないけれども、コツが分かれば結構サックリ撮影できるようになるので、やっぱりこれも慣れかなーと。
多重露光の方法さえ分かれば、結構無茶な撮影方法みたいなことも簡単に出来るようになるので、ためしに一度やってみることをお勧めしたい。


色んな花火をまとめて撮影することに成功


こちらは打ち上げの瞬間も開いた花火も芯も残すことが出来た。
とにかくタイミングを身体で覚える。

要するに、バルブでシャッター開きっぱなしにして、撮影したい場所はレンズを開き、黒い紙でレンズを閉じて移動し、別の場所で黒い紙を取っ払ってしばらくしてからシャッターを切ると言うだけなので、動作に慣れるとそんな難しいものでもない。
とにかく練習がてら、シチュエーションを変えてみたり、三脚持ってあちこちコソコソと移動してみるなどして色々試してみるといいと思う。多重露光の方法が分かれば、またきっと面白い写真を撮ることができるようになるから。
フォトショップの乗算処理では味わえない感動もあったりなかったり。

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