印刷業界は淘汰されるか?

2012年05月20日(日)【
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最近は電子書籍が増えてきたことや、わざわざCDを買わなくともインターネット上から購入できるようになってるとかあるわけで、持ち物を増やす必要の無い生活がごく当たり前のものになってきている。

僕が就職活動をしていた10年前でもすでに「10年後には書籍と言う書籍がなくなっているのではないか?」などと言われていたものだが、確実に書籍数は減っており、古くから有名な辞書も次々と終了しているものの、相変わらずチラシの仕事や記念誌などの冊子類の仕事は残り続けており、現状においては僕も仕事は成り立っている感じだ。

とは言え、このままデジタル化が進めば、チラシなんかも全てデジタルな物に置き換わり、各家庭に一台はiPadなんか置いてあったりして奥様がそれをスライドしながら「あら、今日は大根が特売だわ」なんていう日が来るのではないかと思ってみたりもする今日この頃だ。

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チラシすらネットで見られる時代

事実、すでにチラシのデジタル化は始まっており、例えばSHUFOO!なんかでは僕が住んでいるド田舎であってもちゃっかり地元のスーパーのチラシが掲載されていたりする。

Yahoo!でもエリア設定をしておけば一部のチラシは見られるし、都心部であればほとんどのものを見ることが出来るのではないだろうか。

さらに、新聞ですら毎日タブレット端末などに配信できるようなサービスも始まっており、各大手新聞社もこぞって参入しているところまで来ているから、いよいよ、本当に10年後には印刷物は淘汰されるのかもしれないなーなどと思ってみたりする。

止められない書籍の自炊

書籍が増えてくると本棚を圧迫するし、部屋を圧迫していくものだから定期的に不要な本は捨てていかなければならないところだけど、最近では「自炊」と称して書籍を断裁し、スキャンをかけてPDF化する人も増えているわけで、自分のみの利用であればいいんだけど、デジタルデータとして横流しされたり、自炊をビジネスにしているところもあったりして、この流れを止めることはどうにも難しそうだ。

個人的にはこう言った書籍の自炊と言うのは割と否定派で、安易に自炊自炊と言う風潮はあんまり好きじゃないなーとは思ったりしている。
印刷業界の人間だからって言うのも確かにあると思うんだけど、どうにも手軽さをウリにしている割にはあんまり手軽に感じないと言うか、ページめくり超☆面倒ぢゃん!とか。
ただデータとしてコンピュータの中に収まっているだけで、定期的に読んだりするのかなーってのはちょっと疑問。
何より目が疲れる。本当に便利なのか? 本当に?

とは言え、個人の保管用においては結構肯定派だったりするんだけど。やっぱりかさばるし。
ただ、読まない。

かと言って、印刷業界側の意固地なスタンスもどうかなー

印刷業だから印刷できなきゃ飯は食えないわけで、印刷機一台にかかる膨大なコストを考えると、それこそ値段下げて24時間フル稼働させてでも印刷を続けなければならないって言う苦しみがあったりするんだけど、だからと言ってそれに固執するスタンスって言うのは問題でもあるよなーと。

ただ、印刷会社とかって大手を除くと基本的に一族経営だったりすることが多く、頭の固い社長にそれにおべっかを使う営業みたいな図式って今でも結構あって、色々としがらみが面倒だ。

頭の固さこじらせて、何でもいいから仕事取って来い! だの、WEBより印刷だろう! などとのたまう姿を何度と無く見てるわけだけれども、なんでWEBと印刷を分けて考えちゃうのかなーっていう、長らく続く無駄な過渡期っぷりに疑問は感じていて、言うなれば
「御社のWEBの発展のために紙媒体も有効に使ってみませんか?」
みたいな提案のひとつでも出来ないもんだろうかとは常々思っている。都会じゃ当たり前のことだと思うけど、地方の田舎だとこう言う部分がまるで出来てないことが多い。

逆にWEB屋さんなんかはそこら辺柔軟と言うか「無理なら紙で」って言う切り替えが上手だよなーって思う。
そう言う意味で言えば、これからの時代はWEB屋さんが印刷を兼ねるとか割とスタンダードになるのかもしれないなーって。

結局どうなるんだろうね?

印刷の仕事は減ってる減ってると言っても、印刷自体が消滅すると言うことはありえないので、生き残るところとそうでないところは極端な差は出てくるだろうなーと。
少なくとも現状のトレンドとして、WEBに寄ってるのは間違いないし、これからもその流れは加速するだろうし、様々なものが紙からデジタルに移行していくことだろうと思う。

ただ、印刷に携わる者として思うのは、「WEBもいいけど紙媒体もね!」みたいな、WEBでは絶対に出来ないことを考える必要があるのは当然だし、WEB側からも引き込めるような提案をするとか、両者一緒に手をつないで何か大きなことをやってみるとか、意外なくらいそれぞれがそれぞれで独立した考えを持ちがちだったりするので、一度初心に帰ってみて「デザインであったり、モノを作るときに、何を大切にするか」と言うことを考えたり、お互いで出来ないことを補い合ったりで歩みを共にできればいいんじゃないかなーと、そんなことを考えてみたりもするのだ。

そうでなきゃ、本当に印刷は淘汰されちゃうような気がする。
消えることは無くても「必要なときだけにしか必要とされない」存在とか。
もっと、紙媒体もいいんだ! ぜ! って胸張って言えるようなものを作れるようになりたいものだね。

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