ぼくとイラレのれきし-Adobe Illustrator Advent Calendar 2017-

2017年12月04日(月)【
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今年もやってます。Advent Calendar

今回はめちゃくちゃ大量に記事書かないとならなくて、序盤なのに早速心折れてるのだけれども、その中でも書くぞ! と決めた
Adobe Illustrator Advent Calendar 2017。4日目はmasakiが担当させていただきますよ。

今回は、DTP、Web制作の現場に携わるようになって15年。共に在り続けたIllustratorとの思い出とか色々。技術的なことは書かないから、期待してた人はここで解散な!

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初めて触ったIllustratorは10

生まれて初めてIllustratorを触ったのは大学生の頃で、当時すでに10だったと記憶している。

当時僕は就職活動の真っ只中だったにもかかわらず、自分の身の振り方ほとんど決まってなかったというか、漠然とテキストサイトを運営していて、なんとなくホームページデザインみたいなのを意識して作ってみたりとかして、とにかくパソコンを使って何かを作るとかできたらいいなーみたいな感じで生きてきたのだけれども、その時に、少しばかり興味を持って企業説明会に足を運んだ出版系の会社で見かけた、グラフィックデザイン制作の現場に心を奪われ、そのままの勢いで制作業界に興味を持つようになった。

そのために必要なソフトはAdobe社のPhotoshopとIllustratorということを知ったのだけれども、まぁPhotoshopはホームページ制作とか経験していれば勝手に知っていたりするもので、触ったことはないけど、そういうすごいものがある くらいのことはわかっていた。

が、Illustratorってなんぞや? と。俺っち絵なんて描けないぞ? どうすんだ? と、最初の段階でもう絶望が襲いかかってきただけれども、いろいろ調べて行くうちにIllustratorは絵を描くソフトではなく、「図形を配置するソフト」であることを知り、俄然興味が湧いてくる。

そう言えば、大学の授業で、emacsからなんかソフトを呼び出して図形とか使って絵本を作るみたいな授業受けたことあるんだけど、これのことかいね? みたいな。そのソフト名は忘れたが、それの超すごいやつ? 程度の解釈。

とは言え、これが触れないと先に進めないぞという感じだったので、就職活動の日々でアルバイトもやってないし、手持ちやばいなーって思いながらも、近所にできたニノミヤ(これわかる人どれだけいるのやら)で大枚叩いて購入したのがIllustrator10なわけだ。

当時はIllustratorの使い方なんてネットじゃ探しても見つからなかったし、書籍に頼るしかなかったんだけど、ネットで知り合った心の師匠に少しばかり教えてもらい、とりあえず在学中にベジェと名刺の作り方だけはなんとか覚えることができた。それがプロの現場では何一つ通用するものではなかったというのは、この時はまだ知らなくていいことだったとも思う。

就職先でのIllustratorは5.5だった

「印刷業界ではIllustrator8が普通だよ」みたいな話が当たり前だった時代に、僕は地元の印刷会社に入社することができた。いわば僕の原点みたいなものだ。

が、ここでの環境はIllustrator5.5Jという、さらに逆行したものだった。

2000年代初頭にもなって、まだ5.5!?と思われるかもしれないが、印刷というのは結構面倒なもので、今ではオペレーター側が出力側のことをそこまで気にせずとも印刷用データを納品することができる環境が整っているが、社内で全部行う場合、製版までの工程において、専用のプリンタ、専用のソフト、パソコン側のフォントだけでなく、プリンター側に入れておくフォントなど、一つ出力するだけでも相当な設備が必要だし、それにかかるコストも莫大なもので、今のようにパソコン一台最新のものにして環境を最新にして が簡単にできるほど甘いものではなく、フォントだけでもパソコン用、プリンター用で全部調達すると数百万、さらにそれを出力する環境を構築するだけで数千万はくだらないような世界だ。

しかも、パソコンの性能だって今ほどサクサクではないし、数100MBのデータをIllustrator上で動かそうものなら、一つの動作が完了するまでに数十秒かかるなんてこともザラ。しかし出力機の関係でそう簡単には最新の環境にはできないとなると、「いかに軽く動くツールで作業ができるか」みたいな話になってくるわけで、そう考えると、印刷データを作る上で最低限の環境は全て持っている5.5は非常にありがたい存在だったのだ。

ちなみに、昔のIllustratorは今のようなプレビュー機能は存在しておらず、全てワイヤー(⌘+Yで見れるあれ)で、バージョン5になってようやくプレビューができるようになったらしい。そういう歴史もあるんだなぁ。

今考えると、Illustrator5.5なんてプレビューでもフォントのアンチエイリアスがかかっておらず、ギザギザのフォントを見ながら出力してみないとキレイかどうかわかんないとかいろいろ雑なのだけれども、あの軽さは本当に素晴らしいと思うし、あの軽さで今のIllustrator再現できないんですかね? って今でも割と本気で思っている。

独立後、10に戻る

その後、たった2年で会社を離れ、以後は独立してやって行くことになったのだけれども、慣れ親しんだ5.5はもうないので、自分のMacに入っているIllustrator10で頑張らなければならないのだが、独立直後に外注契約でお世話になるところのバージョンが8ということもあり、10で作って8で保存して納品する みたいな日々が続いたのだけれども、いまだに理由がわからないところで、10→8にダウングレード保存した際に出てくるトラブルの対処にものすごく難儀し、結局納品はMOに10を8にダウンさせたデータを保存し、先方の印刷会社のパソコンを使わせてもらって8で調整し直して納品みたいな、あと何年もすれば2010年迎えるぞ? みたいな作業を延々行なっていた時代があった。超めんどくさかったし、結局10のいいところなんも生かせないままだったのが悔やまれる。

が、その次に縁あって新しく契約した印刷会社は10を使っていたのだけれども、時すでに遅し。その頃にはWeb制作の方を優先するようになっており、CS5までいっきにすっ飛ばすことになった。

CS5の時代

この頃に結婚し、子供が生まれるというところまで来たのだけれども、仕事に関しては非常に芳しくなく、このままではやばい。本当にやばい ということで、今できることをとにかくやろうと思って始めたアフィリエイトが奇跡的に成功し、それを元手に一度Macから離れ、Windowsで制作環境を全て入れ替えることにした。

その時にAdobe Creative Suite 5をフルパッケージで購入、モリサワパスポート導入で、ようやく今の仕事環境の原型を作ることに成功したのだけれども、操作感がまるで違う、でもサクサク動く! ってことにめちゃくちゃ感動した記憶がある。

わざわざストリームラインを使わなくても、スキャンしたロゴが一瞬でベクターにできる! とか、こんな重い画像がなんのストレスもなく移動させられるなんて、今の時代完璧か! みたいな。

この頃はまだDTPも主力案件として動かしていたので、一気に作業効率が上がったのは嬉しかったなぁ。今考えたら、借金してでもこの環境を早急に構築するべきだったんじゃないかって思うくらいだ。

とは言え、当時使っていたWindows自体がギリギリのスペックだったため、1年くらいで次の環境に移行しなければならないことを思い知ることになる。

現在の環境となるIllustrator CC

Windowsから離れ、再びMacに出戻り。

しかし、購入したAdobe Creative Suite 5はWindows版だったため、Mac用を別で用意しなければならず、ここでAdobe Creative Cloudに移行。

その時はまだパッケージ版でAdobe Creative Suite 6があり、パッケージ版でも良かったような気がしたのだけれども、たった一年で一度にアップグレードのために数万〜十数万円飛び続けるのはかなりしんどいなってことで、クラウド自体に思うところはあったし(今もあるけど)、さんざん悩んだが致し方なし。

ここで現在に戻って行くわけだが、現在Web用途は最新版、DTP用はバージョンを一つ落として使用している。

今この考え方が通用しないとは思ってるけど、特にDTPの現場は安定バージョンが求められるため、次々と最新版に乗り換えるのはちょっと避けておきたいということもあり、あと、いまだにIllustratorはDTP用途とWeb用途の設定のスイッチが公式に導入されていないため、別々で起動させた方が手っ取り早いなという感じだ。それだけのスペックは今のパソコンだと問題なかろう。

もうこの段階になると、基本はWeb用途。DTPは付き合いの長い(深い)お客さんの依頼のみとしているため、毎年バグフィックスが落ち着いた段階で新バージョンをインストールしている状態だ。

ずっと一緒にいるぜIllustrator

Illustratorと関わり始めてもう15年。

最新機能なんてほとんど使い熟しちゃいないし、むしろ知らないことの方が多いし、最近では印刷用途ではなく、Webデザイン用とかバナー制作用の方がメインだったりするので、昔ほど勢いのある使い方はしていないのだけれども、これがなければ僕の仕事は始まらない。

Photoshopも大好きだけど、手足のように使えるソフトはと言われると断然Illustratorだし、直感でサクサク作りたいものを表現できるというのはありがたいもので、別にこれくらいの作業でIllustratorとか使わないんじゃね? みたいなことでも僕的にはIllustratorの方が手っ取り早いということも多く、結局触らない日は1日たりとてない くらいの勢いだ。

さらに最近ではIllustratorによるWebデザインカンプも増えて来ているため、僕にとっては非常に喜ばしいもので、今では人のデータを見て「こういう作り方か!」「こう再現する方法もあるのか!」と、そういった点でも楽しませてくれる。

DTPメインだった時代に戻りたいか? と聞かれても、もう印刷業界に戻りたいなとは思わないし、気持ち関わる程度でいいよ くらいにしか思ってないし未練もそんなないのだけれども、それでもわずかに残る、「Illustratorしか方法がなかった時代」も懐かしいもんだよなぁって思うことくらいは許してほしいものだ。

考えてみれば、あの頃はIllustratorしかなかった。PhotoshopはIllustratorの補助ツールみたいなものだった。そんな時代もあったなぁって、なんとなく書きながら感慨深くなってるのだけれども、この仕事を続ける限り、まだまだ付き合って行くことになるツールでもあるので、何かとお手柔らかに(主に軽く動くアプリであること)お願いしたいものだと祈るばかりである。

ではさらだばー!

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